『般若心経』のパワー
観音菩薩のタリズマンの意義
西暦も千年代から二千年代へと大きな時代の節目を越えたこの時代は、世の中の仕組みや価値観も、新しいものへと転換して行く激動の時代です。
そんな時代の激流の中で、自分を見失う事なく生き、なおかつ夢を叶えるのは、とても大変な事です。
多くの人々が何か、自分を見失わないでいられる心の拠り所と、夢を実現させる力強いバックアップが欲しいと思っているのではないでしょうか。
その両方の目的を同時に果たし、しかもそのパワーは史上最大級と言えるのが“観音菩薩”です。
昔から私達日本人は“観音好き”という国民性を持ちます。
たとえば、有名な四国八十八カ所巡りのお寺の内、約３分の１の３０カ所が観音菩薩を御本尊にしています。数多い仏尊の中で、観音菩薩の占めるこの割合は、日本人の“観音好き”を如実に物語っています。
さらに、観音菩薩だけに焦点を絞って、そのキーナンバーである“三十三”を元に、三十三カ所の観音菩薩の札所を巡る観音巡りの霊場が作られるようになりました。
しかもそれは長い歴史の中で日本中に波及して行き、今では三十三ヵ所観音霊場は、北海道から九州まで日本各地に７０種類以上もあります。単純に計算しても、観音菩薩の札所だけで２，３００カ所以上はある事になります。（ただし、御本尊は別にあり、観音菩薩の札所もあるという寺も多いですが・・・。）
そして札所に祀られている観音菩薩は、原則として“七観音”に限定されています。
札所でないけれど、七観音のどれかを御本尊としているお寺や霊的スポットの数は、きっとその数倍はあるのでしょう。
つまり私達のご先祖は、日本中に観音菩薩の霊的ネットワークを張り巡らせて来たわけです。現在も新しいネットワークのポイントは増え続けています。後述いたしますが、『般若心経』の霊的パワーには、この観音菩薩の霊的ネットワークも関連しているものと思われます。
また、私達日本人は、仏教においては所属する宗派の枠を越えて、観音菩薩を主人公とする経典である『般若心経（はんにゃしんぎょう）』や『観音経（かんのんぎょう）』や『十句観音経（じっくかんのんぎょう）』などに親しみ、そこから生きる知恵を学び取り、心の拠り所にして来ました。（もちろん例外的な宗派もありますが・・・。）
そういう意味では、観音菩薩は日本人の心の象徴であるとも言えると思います。
その知恵は、ストレスの多いこの現代社会を生きる私達にも大きな助けになり、最も確実な心の拠り所になります。
さらに、観音菩薩は、どんな時代のどんな状況の中にいる人にも、救いの手を差し伸べてくれる仏尊です。
その功徳（くどく：御利益の事）の強さにおいては、まさに史上最大級の神仏と言えます。
それは、観音菩薩の功徳によって救われた奇跡談が、長い歴史の中で無数に存在し、今も変わらず続いている事からも分かります。
それだからこそ観音菩薩が、これだけの人気と信仰を集められたわけですね。
貴方の夢を実現させる為のバックアップなら、観音菩薩以上の力強い“サポーター”はいないのではないでしょうか。
つまり、この激動の時代を生きる私達にこそ、観音菩薩の心の知恵と開運パワーが必要なのです。観音菩薩関連のタリズマン（護符）を所持する事の意義は、そこにあります。
なお、七観音や、『般若心経』、『観音経』、『十句観音経』などの経典についての詳しい情報は、姉妹サイトの“開運！観音菩薩”をご覧ください。
『般若心経』が親しまれてきた理由
観音菩薩関連の経典の中でも、『般若心経』は、古来から私達日本人に最も親しまれてきたお経です。
日本仏教のほとんどの宗派において読まれており、また、最も多く写経されてもいます。
この経典を心の糧とする人は、今も数多くおられますし、２１世紀以降にも益々増え続けるのでしょう。それだけ、時代を越えて人々に受け入れられる普遍的な内容を持った経典なのです。
『般若心経』は２６６文字という短い経典ですが、これだけ親しまれてきたのには、手軽な長さであるという以上の大きな理由が存在しています。
その一つは、最高レベルの心の智慧が、簡潔に説かれているという事です。あらゆる仏教経典の中で最大なのは、全６００巻という膨大な量の『大般若経（だいはんにゃきょう）』ですが、『般若心経』には、その「空（くう）」の思想のエッセンスが凝縮されて説かれているのです。『般若心経』の“心経”は、こころのお経の意味というよりは、『大般若経』の心髄の経典という意味だとされています。
私達が生きて行くのに役立つ、心の持ち方の深遠なる智慧を簡潔に学べるというのが、『般若心経』が親しまれてきた大きな理由の一つです。
しかし、親しまれてきた最も大きな理由は、何と言っても『般若心経』が持つ、最強レベルと言われる霊的パワーのためでしょう。
『般若心経』は多くの人々にとって、“意味はよく分からないけれども非常に効果の高い呪文”であり、“持っていると開運＆守護の効果を発揮するお守り”として使用されてきたわけです。
この使用法は、けっして間違いではありません。それというのも、強い霊的パワーを持つ呪文の言葉（真言、マントラ）が『般若心経』の中に実際に記されているからです。ラストの方の「ぎゃてい、ぎゃてい、はらぎゃてい、はらそうぎゃてい、ぼじそわか」という部分がそれです。
そして、その真言は全６００巻の『大般若経』の中には存在しません。この点に特に注目したのが、真言の霊的パワーについて知り尽くしていた、真言宗の開祖である弘法大師空海です。空海は、『般若心経』は『大般若経』の思想の要約ではなく、“真言で示された悟りの境地”であり、特にラストの方の真言の部分が最重要であると考えていたようです。
空海のこの卓見は、『般若心経』の持つ霊的パワーを理解し、そのパワーを活かすための大きなヒントになります。
『般若心経』の霊的パワー：浄化と防御
『般若心経』の持つ力は、見えない世界からの魔的な影響力によって引き起こされる災厄に対する、優れた効果があります。
すでに抱えている魔的な影響力を浄化して消したり、新たな影響力から身を防御したりできるわけです。
『般若心経』のこの働きの一例については、霊的な世界で起きている出来事を“観る”能力を持っている、いわゆる霊能者と呼ばれる人達の証言からも分かります。
それらの証言によれば、地上に未練があって成仏できないでいる霊達が、『般若心経』を唱えて供養してあげる事によって浄化され、成仏して天界の光の方へ昇って行けるようになるようです。
ここで注意していただきたいのは、未成仏霊が『般若心経』を聞いて、その内容を理解して成仏するのではないという点です。聞いただけでその深遠な内容を理解できるぐらいの“優れた仏教心”のある霊ならば、そもそも未成仏のまま地上にいるわけはありませんから・・・。（＾＾；
霊達は、経典自体が持つ真言としてのパワーによって成仏して行くわけです。
霊達が経典の意味を理解して成仏するのではないというのは、『般若心経』が外国（例えばヨーロッパやアメリカ）の地で外国人の霊に対しても同じく有効であるとされる事からも分かります。漢語の全く分からない、しかも生前仏教以外の宗教の信者であった霊に対しても効くというのは、『般若心経』に普遍的な霊的パワーがあるという事です。
また、特別に凶悪な性質の悪霊が相手ならば、浄化とまではいかなくても、少なくとも近づいて来るのをはね返し、悪い影響力から身を防御する事はできるようです。
仏教の宗派の枠を越えて、『般若心経』が供養や魔よけのための経典として広く使われているのは、こういう霊的パワーのためです。
『般若心経』は、霊的な浄化と防御の優れたパワーを持つのです。
『般若心経』の霊的パワー：開運の援助
『般若心経』の持つ優れた霊的パワーは、人生の開運の援助としても使えます。
『般若心経』のパワーを有効に使った結果、病気が治ったとか、試験に合格したとか、思わぬ金運が訪れたとか、良縁に恵まれたとか、ピンチから救われたとか、そういう実例が数えきれないぐらいある事をご存知の方も多いと思います。
それは、『般若心経』の持つ真言としての力のためでもありますし、人々に御利益を与える働きにおいては随一の菩薩として知られる、観世音菩薩（観自在菩薩）の経典だからでもあります。
観世音菩薩の御利益の大きさと、それを得る方法について説かれた経典は、『観音経（かんのんぎょう）』が特に有名です。
『般若心経』の持つ霊的パワーについては、先程ご説明しましたように、私達日本人が長い歴史の中で日本中に張り巡らせてきた、観音菩薩の霊的ネットワークも深く関連しているのではないでしょうか。
“集合無意識（しゅうごうむいしき）”という言葉をご存知ですか。２０世紀を代表する心理学者のカール・ユングが明らかにした、人間の心の奥にある深層意識の仕組みについての考え方です。
その考え方によれば、私達日本人の深層意識の次元には、今までこの世に生きた総ての日本人の思いや心のエネルギーを蓄えた、“日本の心”と呼ぶべき巨大な意識体があり、私達日本人なら誰でも、心の奥はそこにつながっているのです。
さらに、日本人の集合無意識である“日本の心”の中には、観音菩薩への信仰心のエネルギーを蓄えた霊的パワー・バンクが存在していると考えられます。そしてそれは、日本の長い歴史の中で、日本の隅々にまで張り巡らせてきた観音菩薩の霊的ネットワークから、どんどん心のエネルギーを注ぎ続けてきたわけですから、その強大さにおいては、日本人の霊的パワーのメインバンクと言ってもよいぐらいなのでしょう。
例えば、日本人の誰かが人生の苦しい時に、観音菩薩に救済を願って救われたとしたら、それはきっと、その人の心が観音菩薩の霊的パワー・バンクにアクセスして、必要な救済の霊的パワーを引き出す事に成功したためなのです。
もし、貴方が激動のこの時代を生きて夢を叶えるための、開運に必要な霊的パワーのメインバンクを一つ持つとしたら、何といっても伝統と実績の裏付けがある観音菩薩の霊的パワー・バンクがお勧めです。
そして『般若心経』は、観音菩薩の霊的パワー・バンクにアクセスするための、大きな手助けになるはずです。現に多くの人々が、『般若心経』によって開運してきているのですから、それは貴方にも可能なのです。
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